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【良い汗と悪い汗】トレーニングでのパフォーマンス向上と熱中症予防
【更新日】2024.08.26
カテゴリー:熱中症対策
阪急茨木市駅から徒歩9分のパーソナルジム『アットファースト』です!
「悪い汗をかいた」と言うことがありませんか?
例えば重要なプレゼンの最中、突然データの誤りに気づいた時…
子供の通知表を開いた親が、想像以上に悪い成績を目にし、胸が締め付けられる思いになった時…
これは比喩的な意味での「悪い汗」ですが、実際にも「良い汗」「悪い汗」というものがあるんです。
汗は体にとって重要な役割を果たしています。
今回は、トレーニングをする人が知っておくべき「良い汗」と「悪い汗」と、熱中症予防に役立つ暑熱順化について解説します。
目次
【汗の種類】良い汗と悪い汗
汗には、体を冷却するための「温熱性発汗」と、精神的なストレスや痛みによって出る「精神性発汗」の2種類があります。
冒頭に挙げた例は「精神的発汗」のほうの悪い汗ですね。
スポーツで流す汗は主に温熱性発汗で、体温を一定に保つために重要な役割を果たしています。
良い汗
運動中に出る、体温を下げるための温熱性発汗です。
主に水分から構成され、塩分濃度が低く、サラサラとした状態です。
蒸発しやすく、体温の上昇を抑える効果が高いのが特徴です!
悪い汗
冷房が効きすぎている室内での運動や、脱水状態での運動で出る汗です。
水分に加えて、塩分や乳酸などの老廃物を多く含んでいるため、ベタベタとした状態になりがちです。
蒸発しにくく、体温の上昇を抑える効果が低いのが特徴です。
良い汗と悪い汗の違いを分ける要因
良い汗と悪い汗の違いは主に以下の4つの要因で分かれます。
- 運動強度
高強度な運動では、乳酸が大量に生成され、汗に含まれる量が増える傾向があります。 - 運動時間
長時間の運動では、塩分が失われ、汗の成分が変化する可能性があります。 - 環境温度
高温多湿な環境下では、汗の蒸発が妨げられ、ベタベタとした汗になりやすくなります。 - 体調
脱水状態や体調不良の場合は、汗の成分が変化し、悪い汗が出やすくなります。 - 個人の体質
汗腺の発達具合や、汗腺の機能には個人差があります。
体調が悪いときは、悪い汗がでやすく体温上昇を抑えられない、そのため熱中症になりやすいというメカニズムなのですね。
暑熱順化で汗を効率的にかく
暑熱順化とは
熱中症予防には暑熱順化が効果がある、と聞いたことはありませんか?
といっても暑熱順化とはどんなことなのでしょうか。
暑熱順化とは、体が暑さに慣れて暑さに強くなることを指します。
暑熱順化すると、汗をかきやすくなり、汗の量が増え、皮膚の血流も増加します。
これにより熱が逃げやすくなり、体温の上昇を防ぐことができます。
暑熱順化と熱中症予防の関係
そもそも熱中症は、体内の熱産生と放熱のバランスが崩れることで起こります。
暑熱順化を行うことで、そのバランスを保ち、熱中症のリスクを大幅に減少させることができます。
- 汗の量と質の改善
暑熱順化により、より早い段階で、より多くの汗をかくようになります。また、汗に含まれる塩分の量が減少し、効率的な体温調節が可能になります。 - 体温上昇の抑制
暑熱順化された体は、同じ運動強度でも体温の上昇が抑えられます。これにより、熱中症の主な要因である体温上昇を防ぐことができます。 - 心臓への負担軽減
暑熱環境下での運動時、心臓への負担が軽減されます。これは熱中症の症状の一つである循環不全のリスクを下げます。 - 体液量の増加
暑熱順化により、体内の水分量が増加します。これにより、脱水のリスクが減少し、熱中症予防に繋がります。 - 暑さに対する感覚の向上
暑熱順化により、暑さに対する感覚が敏感になります。これにより、早めの対策を取ることができ、熱中症を未然に防ぐことができます。
暑熱順化のやり方
通常、7-14日程度の期間をかけて徐々に行います。
高温多湿な環境で少しずつ運動時間や強度を上げていくことで、体を暑さに慣れさせていきます。
ただし、急激な暑熱順化は逆効果となり、熱中症のリスクを高める可能性があるので注意が必要です。
また、暑熱順化の効果は2-3週間程度で失われるため、継続的な取り組みが重要です。
適切な暑熱順化を行うことで、夏場のスポーツ活動をより安全に、そしてより効果的に行うことができます。
熱中症予防の観点からも、暑熱順化は非常に重要な取り組みと言えるでしょう。
水分補給の重要性
汗をかくことで体内の水分が失われるため、こまめな水分補給が不可欠です。
脱水状態になると、パフォーマンスが低下するだけでなく、熱中症のリスクも高まります。
正しい水分補給
水分補給は、1~2時間おきにコップ1杯(200ml程度)を飲むのがよいとされています。
運動前、運動中、運動後にこまめに水分補給をしましょう。そのとき汗で失われた塩分も補給しましょう。
冷たい飲み物は体を冷やしすぎることがあるので、常温の水がおすすめです。
1日に必要な水分量は食事に含まれている水分を除いて約1.5~2リットルで、呼吸や食品の消化、汗によって失われます。
身体が1度に吸収できる水分量は限られています。
その限度を超えて無理やり水を摂取すると、最悪の場合昏睡状態に陥ります。
一気に補うのではなく、日頃からこまめに水分補給を心がけましょう。
「良い汗」をかくために、あなたはどんなことをしていますか?-まとめ
汗は、トレーニングのパフォーマンス向上に不可欠な要素です。
良い汗をかくためには、暑熱順化を進め、こまめな水分補給を心がけましょう。
また、自分の体のサインに注意し、無理のない範囲で運動を行うことが大切です。
この情報がみなさまの健康的な生活のヒントになれば幸いです。
アットファーストでは、国家資格のあるトレーナーが科学的根拠に基づく指導を行っております。
どうぞ安心してトレーニングをおまかせください。
この記事では、一般的な情報を提供しています。
個人の状況に合わせて、専門家にご相談くださいね!